■平成19年度事業報告書

概  要

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   平成19年度の前半は自動車メーカーを始めとする大手製造業を中心とした輸出
  関連企業が大きく業績を伸ばして国内の景気は緩やかな回復傾向にありましたが、
  後半に入ると米国のサブプライムローン問題に起因する世界的な金融不安から株安
  及び円高となり、さらに原油、穀物価格等の高騰が燃料及び食料価格に波及して物
  価の上昇を招きました。またマンションの違法建築、食品の品質偽装事件等も一般
  消費者の購買意欲を低下させました。
   こうした影響を受けて国内の新車販売台数も低迷し、自動車関係業界は景気回復
  にはほど遠い1年でした。
   このような状況の中で昨年6月、当協会は関係官庁・関係団体のご支援をいただ
  き自動車機械工具実演展示会「第31回オートサービスショー2007」を東京国
  際展示場(東京ビッグサイト)において開催しました。会場には、安全性・信頼性
  の高い自動車検査用機器、整備作業の効率化・省力化機器、オパシメータ等の環境
  整備用機器等が幅広く展示されるとともに、水性塗料等最近の市場ニーズを反映し
  た製品も展示され、これらの新商品を多数の来場者にご覧いただくことができまし
  た。
   また、当協会は自動車の安全確保と環境保全に貢献するため、関係省庁・関係団
  体と連携して諸々の活動を行いました。具体的には、自動車検査独立行政法人の行
  った前照灯試験機の精度向上への取り組みに協力するとともに、雨天時における制
  動力の判定基準改正作業に協力しました。さらに、大型車の車輪脱落事故の防止に
  向けてボルトの締め付けトルクの精度を高めるため、トルク制御可能な動力レンチ
  について業界基準の制定を目ざして基準の原案を作成しました。
   この他、整備作業用リフトによる事故を減らすためにリフト点検技術の向上を図
  ることとし、会員会社の従業員を対象とした第1回リフト点検資格者認定試験を今
  年2月に実施しました。
   なお、協会の主たる事業である校正業務については、より良いサービスの提供に
  努めるとともに巡回順路の見直し等により合理化を図りました。またオパシメータ
  (光透過式黒煙測定器)について新たに校正要領を制定し、昨年12月から校正業
  務を開始しました。
   こうした今年度の事業実績を本報告書にまとめましたが、特に重点事業として積
  極的に取り組んだ事項は次のとおりです。

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1.自動車検査用機器の精度向上の提案(一般事業)
 (1) 自動車検査独立行政法人(以下、検査法人という)が実施した前照灯試験機の精
  度向上への取り組みに参画しましたが、この中でLED等の新しい光源を使用した
  前照灯に対して画像処理方式による前照灯試験機を用いたデータ収集を行うととも
  に、その検証作業を行いました。また、前照灯試験機の精度向上に向けて光学系
  (カメラ、レンズ等)の改善に取り組みました。
 (2) 
独立行政法人交通安全環境研究所から前照灯の安全性検証実験の依頼を受け、前
  照灯(6種類の12球)を使用して配光特性のデータを収集しました。今後、このデ
  ータを前照灯試験機の改善に活用することとしています。
 (3) 画像処理方式を採用した前照灯試験機の精度向上のため、照射方向精度の新たな
  評価方法としてデータプロジェクターを使用した評価方法を開発し、その試験機を
  試作しました。今後、試作した試験機を用いて実用化のための検証実験を行うとと
  もに、平成20年度中に試験機の実用化を図り基準適合性試験に導入する予定です。

2.トルク制御可能な動力レンチの改善検討(一般事業)
    トルク制御可能な動力レンチ(ナットランナー)の性能を評価する業界基準を制
    定するため、ISO5393Rotary tool for threaded fastenersPerformance test
  method
)を入手してISO5393に準拠した試験用機器の検証を行いました。その結果、
  ISO5393
を取り入れた評価試験方法の原案を作成しました。今後、関係団体及び製
  造会社等にその原案を公開して意見を聴取し、導入するための検討作業を行います。

3.校正業務の合理化推進(校正事業)
   校正日数の短縮と経費の節減を図るため、全国各地において校正実施時期及び
  回順路の見直しを行いました。また、
地区の状況に応じて自宅と現場との直行直帰
  による出張及び
5種類の勤務時間帯を有効に活用した校正スケジュールの編成等を
  行って全国的な
校正業務の合理化に取り組みました。この結果、校正日数を平成1
  8年度に比べ短縮することができました。
   また、有料道路を利用する場合は、ETC通勤割引の時間帯に通行するなど経費
  節減に努めました。

4.オパシメータの校正実施体制の確立(校正事業)
   指定自動車整備事業規則(運輸省令)の改正により、オパシメータを検査用機器
  として指定自動車整備事業者が導入した場合には校正の対象となったことから、オ
  パシメータの校正要領の策定、校正手数料の設定、校正用器具の調達及び校正員の
  研修等を行って校正実施体制を確立し、平成19年12月1日から校正を開始しま
  した。

5.第31回オートサービスショー2007の開催(展示会事業)
   「みんなの願い 環境整備と安全整備」をテーマとして「第31回オートサービ
  スショー2007」を平成19年6月15日から17日までの3日間にわたり東京
  国際展示場(東京ビッグサイト) において開催しました。今回から事前登録用のホー
  ムページを設けて来場者が事前登録を行った場合には入場料を割り引くとともに、
  前回に続いて「チャリティーバザールコーナー」を設けました。開催に際し出展者
  及び来場者に対して広くPR活動を行った結果、出展社数144社、展示小間数 
  1,255小間(屋内1,226小間、屋外29小間)及び来場者数7万6千人とな
  り、我が国最大の自動車機械工具の展示会として自動車の安全・環境対策及び整備
  技術の向上等に貢献することができました。

 

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Revised: 2008/06/02 .