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米国のサブプライムローン問題に起因する世界的な金融不安が株価の大幅な下落
をもたらすとともに、イラク戦争に端を発した中東の不安定化等が原油価格を高騰
させています。特に原油高はガソリンや石油製品の値上げを招くとともに、様々な
製品の価格へと波及しています。このため個人消費の停滞が懸念され、順調に回復
してきたと言われる我が国の経済の先行きに不透明感が強まっています。
とくに自動車産業においては好調な海外需要に支えられてこれまで輸出台数を伸
ばしてきましたが、国内での販売台数は3年連続して減少しました。このためメー
カー各社は顧客のニーズに対応したクルマ、環境や人に優しいクルマを目指した開
発に努力しています。
一方、自動車整備業界は平成18年の調査では総整備売上高が4年連続の増加で
6兆円を超えたものの、平成7年の6兆5,000億円台までには回復しておらず、
依然として厳しい経営環境にあります。このため自動車機械工具の需要は伸び悩ん
でおり、3年連続して微増だった機械工具の販売高も平成18年度は減少に転じま
した。
こうした状況の中で、当協会は今年が創立60周年という節目を迎えましたが、
創立以来これまで一貫して国や整備業界のニーズに応えるための活動に取り組んで
まいりました。近年ではディーゼル車から排出される黒煙等を高精度に測定するた
めのオパシメータ(光透過式黒煙測定器)の実用化及びインパクトレンチの正しい
使用方法の広報等に努めていますが、特に今年は京都議定書の目標達成計画に沿っ
た整備業界の進める地球温暖化防止のためのCO2削減対策に協力することとして
います。
今年度の主な事業としては、自動車検査用機器の精度向上の提案及び大型車の車
輪脱落防止対策としてトルク制御可能な動力レンチの改善について検討するほか、
リフト事故を防止するためのリフト点検資格者制度に基づく認定試験を昨年度に引
き続き実施します。また、自動車検査用機器の校正業務については、昨年からオパ
シメータが市場に供給されたことからオパシメータの円滑な校正の実施を図るとと
もに、プロジェクタを使用した新しいタイプの前照灯試験機校正用器具の研究に取
り組むほか、校正実施部署の業務量の平準化に向けた管轄地区の検討を行う等業務
の合理化を推進し、更にISO9001に基づく品質方針によりお客様に対してよ
り良いサービスの提供に努めることとしております。
なお、協会の企画委員会、経営委員会、技術委員会、国際委員会及び各部会にお
いても先に述べた事業活動とともに自動車機械工具に関する諸課題に引き続き取り
組みます。
以上の基本方針にもとづき、当協会は次の事業を平成20年度に実施します。
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